事前セットアップガイド

生成AIプログラミング入門編(Claude Code × Amazon Bedrock)

本ガイドは生成AIプログラミング入門編の事前準備をまとめたものです。VSCode 上で Claude Code(Amazon Bedrock 経由)を使い、CRUD 業務アプリの構築と Java・Spring Boot のバグ修正を行います。Windows と Mac のどちらでも受講できます。研修当日までに最後の確認チェックリストまで通しておいてください。

Bedrock の接続情報(AWS の認証キーとリージョン)は研修事務局から別途配布します。本ガイドの接続値はプレースホルダです。配布された値に読み替えて設定してください。
SECTION 0

想定環境

下記の構成を前提とします。まず、自分の PC がこの構成に合っているか確認してください。

区分構成内容
OSWindows 10 / 11 もしくは macOS(Apple Silicon / Intel いずれも可)
エディタVisual Studio Code(最新版)+ 日本語化パック
AI ツールClaude Code(VSCode 拡張)。接続先は Amazon Bedrock 経由の Claude Sonnet 4.6 で、接続情報は研修事務局が配布します
言語・ランタイムJDK 17(Eclipse Temurin 推奨)。課題B の Spring Boot アプリで使います
ビルドMaven(Java のビルドツール)。配布プロジェクト同梱の Maven Wrapper(mvnw / mvnw.cmd。プロジェクトに合った Maven を自動で用意する起動スクリプト)で実行するため、Maven 本体の個別インストールは不要です
ブラウザChrome もしくは Edge(課題B の画面確認に使用します)
ハンズオン題材配布する handson.zip(課題A: CRUD 業務アプリ / 課題B: 備品管理システム)
動作確認VSCode で Claude Code を起動し、「こんにちはと返してください」に応答が返ること
本研修では Git や GitHub の操作は行いません。配布 ZIP を展開し、VSCode で開いて進めます。個人の Claude アカウントやサブスクリプション契約も不要です(Bedrock 経由で接続します)。
SECTION 1

VSCode のインストール

1. Windows の場合

公式サイトから「Download for Windows」でインストーラー(User Installer)を入手し、実行します。設定は既定のままで問題ありませんが、「PATH への追加」にチェックが付いていることを確認してください。

2. Mac の場合

同じ公式サイトから Mac 用の ZIP を入手し、展開してできた Visual Studio Code.app を「アプリケーション」フォルダへ移動します。初回起動時に「開いてもよいか」の確認が出た場合は「開く」を選びます。

スクリーンショット(撮影予定)VSCode 公式サイトのダウンロードページ。Windows / Mac それぞれのダウンロードボタンが写っている状態

3. 起動確認

VSCode を起動し、ようこそ画面(Welcome タブ)が表示されれば完了です。

SECTION 2

VSCode の日本語化

メニューや設定画面を日本語表示にします。研修は日本語表示を前提に進めます。

  1. VSCode 左側の四角が4つ並んだアイコン(Extensions。拡張機能の一覧画面です。Ctrl + Shift + X、Mac は Cmd + Shift + X)を開きます
  2. 検索欄に Japanese Language Pack と入力します
  3. 「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」(Microsoft 公式)の Install を押します
  4. 右下に再起動を促す表示が出たら「Change Language and Restart」を押します
スクリーンショット(撮影予定)拡張機能の検索結果に Japanese Language Pack が表示され、Install ボタンが写っている状態

再起動後、メニューが「ファイル」「編集」のように日本語になっていれば完了です。

SECTION 3

Claude Code 拡張のインストール

本研修の主役は Claude Code です。日本語の文章で指示すると、ファイルの探索・作成・編集・コマンド実行までを自分で順に進めるエージェント型の AI ツールで、VSCode の拡張として使います。

  1. 拡張機能(Ctrl + Shift + X、Mac は Cmd + Shift + X)を開きます
  2. 検索欄に Claude Code と入力します
  3. 「Claude Code」(発行元: Anthropic)の「インストール」を押します
  4. インストール後、左側のアクティビティバー(画面いちばん左の縦のアイコン列)に Claude Code のアイコンが追加されます
スクリーンショット(撮影予定)拡張機能の検索結果に Anthropic 発行の Claude Code が表示され、インストールボタンとアクティビティバーのアイコンが写っている状態
この時点ではまだログインや接続設定は行いません。本研修は個人アカウントでなく Amazon Bedrock 経由で接続するため、次のセクションの環境変数を設定してから起動します。
SECTION 4

Amazon Bedrock 接続設定

Claude Code の接続先を Amazon Bedrock(AWS 上で Claude のモデルを利用できるサービス)に切り替えます。環境変数(OS に登録しておく設定値。アプリが起動時に読み取ります)を4つ設定します。値のうち <事務局配布> の部分は、研修事務局から配布される接続情報に置き換えてください。

環境変数設定値
CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK1(Bedrock 経由に切り替えるスイッチ)
AWS_REGION<事務局配布>(例の形式: us-west-2
AWS_ACCESS_KEY_ID<事務局配布>
AWS_SECRET_ACCESS_KEY<事務局配布>

1. Windows の場合(PowerShell)

スタートメニューで「PowerShell」と検索して起動し、次を1行ずつ実行します。setx は環境変数を恒久的に登録するコマンドです。

setx CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK 1
setx AWS_REGION "<事務局配布>"
setx AWS_ACCESS_KEY_ID "<事務局配布>"
setx AWS_SECRET_ACCESS_KEY "<事務局配布>"

実行後、VSCode をいったん終了して起動し直すと反映されます(起動済みのアプリには反映されないためです)。

2. Mac の場合(ターミナル)

「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」を起動し、次を実行して設定ファイル(~/.zshrc。ターミナル起動時に毎回読み込まれる設定です)に追記します。

cat >> ~/.zshrc << 'EOF'
export CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK=1
export AWS_REGION="<事務局配布>"
export AWS_ACCESS_KEY_ID="<事務局配布>"
export AWS_SECRET_ACCESS_KEY="<事務局配布>"
EOF

追記後、VSCode をいったん終了し、ターミナルから code と打つか Dock から起動し直します。

接続情報は研修専用の認証キーです。第三者に共有したり、コードやチャットに貼り付けたりしないでください。研修終了後に無効化されます。
Bedrock 経由では Claude Sonnet 4.6 を利用します。モデルの指定は配布プロジェクト内の設定ファイル(.claude/settings.json)に含まれているため、受講者側での追加設定は不要です。
SECTION 5

JDK 17 の準備

課題B で Java・Spring Boot のアプリを動かすために使います。Eclipse Temurin の JDK 17 を推奨します。

1. Windows の場合

adoptium.net から Windows x64 の MSI を入手し、インストーラーを実行します。インストール時に「Set JAVA_HOME variable」「Add to PATH」のオプションが選べる場合は、両方を有効にしてください。

2. Mac の場合

同じページから macOS の PKG(Apple Silicon は aarch64、Intel は x64)を入手し、インストーラーを実行します。

3. 確認

Windows は PowerShell、Mac はターミナルで次を実行します。

java -version

出力の先頭が 17. で始まっていれば準備完了です(例: openjdk version "17.0.11")。

スクリーンショット(撮影予定)ターミナルで java -version を実行し、Temurin の 17.0.x が表示された状態
複数の JDK が入っていて 17. 以外が表示される場合、Windows は JAVA_HOME を JDK 17 のインストール先に設定し Path の先頭側に %JAVA_HOME%\bin を置いてください。Mac は ~/.zshrcexport JAVA_HOME=$(/usr/libexec/java_home -v 17) を追記します。設定変更後はターミナルを開き直すと反映されます。
SECTION 6

配布 ZIP の展開

1. ZIP の展開

事前配布する handson.zip を、日本語と空白を含まないパスに展開します。展開すると handson フォルダができ、中に課題A の kadaiA、課題B の kadaiB、ヒント集の hints などが含まれます。

Windows の例: C:\handson\
Mac の例:     /Users/<ユーザー名>/handson/

デスクトップや「ダウンロード」など日本語・空白を含む場所はビルドで問題が出ることがあるため避けてください。

2. VSCode でフォルダを開く

VSCode の「ファイル」→「フォルダーを開く」で、展開した handson フォルダを開きます。「このフォルダーの作成者を信頼しますか」と確認された場合は「はい、作成者を信頼します」を選びます。

スクリーンショット(撮影予定)VSCode で handson フォルダを開き、エクスプローラーに kadaiA / kadaiB / hints / docs が並んでいる状態
フォルダ直下の CLAUDE.md は、Claude Code が起動時に自動で読み込む共有の前提情報です。技術スタックや業務ルールがまとめてあり、毎回のやり取りに反映されます。中身は当日解説します。
SECTION 7

動作確認

handson フォルダを開いた VSCode で、アクティビティバーの Claude Code アイコンを押してパネルを開きます。入力欄に次のとおり指示してください。

こんにちはと返してください

「こんにちは」を含む応答が返ってくれば、Bedrock 接続まで含めて準備完了です。ファイルは変更されないので、そのまま閉じて構いません。

スクリーンショット(撮影予定)VSCode の Claude Code パネルで「こんにちはと返してください」に応答が返っている状態
応答が返らない、または認証エラーが表示される場合は、セクション4 の環境変数の値(つづり・余分な空白)と VSCode の再起動を確認してください。詳しくはセクション9 を参照します。
SECTION 8

確認チェックリスト

すべてにチェックが入れば準備完了です。準備が終わらない、または不明点が残る場合は、案内メールの問い合わせ先までご連絡ください。

SECTION 9

トラブルシューティング

Claude Code の拡張が検索に出てこない

VSCode が古いと表示されないことがあります。メニューの「ヘルプ」→「更新の確認」で最新版へ更新してから再検索してください。社内のネットワーク制限で Marketplace に繋がらない場合は、ネットワーク管理者に確認するか、研修当日に講師へお知らせください。

Claude Code が認証エラーになる・応答が返らない

次の順に確認してください。

  1. 環境変数の設定後に VSCode を起動し直したか(反映には再起動が必要です)
  2. CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK の値が 1 になっているか
  3. AWS の3項目に、配布された値をコピーの取りこぼしなく貼り付けたか(前後の空白に注意)
  4. Windows は PowerShell で echo $env:CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK、Mac はターミナルで echo $CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK を実行し、1 が表示されるか
java -version が「コマンドが見つかりません」になる

JDK 17 が未インストールか、Path が通っていません。Temurin を入れ直すか、Windows は環境変数で %JAVA_HOME%\binPath に追加してください。設定後はターミナルを開き直すと反映されます。

Mac で「開発元を検証できないため開けません」と表示される

「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」を開き、画面下部に表示される「このまま開く」を選んでください。公式サイトから入手したインストーラーであることを確認したうえで実行します。

ZIP を展開したのに handson フォルダが見つからない

展開先の指定を誤っている可能性があります。handson.zip を右クリック(Mac はダブルクリック)で展開し、できた handson フォルダの場所を確認してください。handson の中にさらに handson がある二重構成になっていたら、内側のフォルダを VSCode で開きます。

社内プロキシ環境で接続できない

社内ネットワークの設定が必要な場合があります。環境変数 HTTPS_PROXY にプロキシ URL を設定するか、社内のネットワーク管理者にプロキシ URL を確認してください。解決しない場合は研修当日に講師へお知らせください。

SECTION 10

参考リンク

内容URL
VSCode 公式サイトhttps://code.visualstudio.com/
Claude Code ドキュメントhttps://docs.anthropic.com/en/docs/claude-code/overview
Claude Code の Bedrock 接続https://docs.anthropic.com/en/docs/claude-code/amazon-bedrock
Eclipse Temurin(JDK 17)https://adoptium.net/temurin/releases/?version=17
Amazon Bedrock 公式https://aws.amazon.com/bedrock/